先日ご入庫いただいたアルファード、水温が急に高くなるとのことで点検してみたのですが・・・
作業を進めていくとサーモスタットが怪しい・・・
絞り込みに至った経緯としては
①常になるわけではない(W/Pやラジエーターなどに原因あれば異音なども含め常に症状が出る)
②ヒーターを使用すると下がる(ヒーターコアに風が当たると冷える)
③テスターに故障コードが入らない(機械的な故障)
ちなみにサーモスタットは温度変化に応じて水路の開閉を行っているので故障するとこんな症状が!
・開いたまま閉じない
・閉じたまま開かない
どちらも非常に大変なのですが、まずは冬場に気づくことが多いのは
・「開いたまま閉じない」症状!
この場合は常にラジエータへと冷却水が流れ込むわけです。
寒い冬場はエンジンがなかなか温まらない!
かなり待って温まっても、暖房が全然効かない!
外気温が低い状態でラジエータに回っていると温まらないからですね~!
しかし、この事象は夏だと気付きません
外気温が温かいので、ラジエータを通してもすぐに温度が上昇します。
しかも暖房では無く冷房を付けているので・・・これだと、よほど車に詳しい人でもない限り気付けません(;’∀’)
・「閉じたまま開かない」症状!
これは夏場は非常に危険な状態です。
ラジエータを通さずに夏場に運転すると、すぐにオーバーヒートします。
オーバーヒートは熱の影響が出やすいアルミ素材を多用している近年のエンジンにとっては致命傷になりかねません・・・
冬場はエンジンが温まりにくいので、なかなか気付きませんけどね^^;
そんなわけで怪しいサーモスタットを交換してみると・・・
固着してるのがわかりますね!
交換後は水温も安定し、症状は出ていません!
整備・修理のご相談もガレージSDまで(^^)/