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クーラントも交換が必要です

ウオーズマンのくるま維持り講座!

今回はクーラントの交換について触れましょう!

まずクーラント(エンジン冷却水)の呼び方ですが、呼び方が様々でロングライフクーラント(LLC)、ラジエーター液、不凍液などと呼ばれます。
今回はクーラントで統一しましょう!

役割としては大きく分けて3つありますのでまずはご紹介しましょう!

1.オーバーヒート防止

1番の役割はエンジンの燃焼時に発生する熱を循環放熱してオーバーヒートをさせずに、エンジンにとって適切な温度環境を作ることです。
エンジンは温度が高すぎても低すぎても、本来持っている性能を引き出すことができないので、エンジン本体や循環するクーラントの温度を『一定に保つ』事が重要なのです!
クーラントは水道水より熱交換効率が良いともされています。

ただ、走行するにあたり水道水などの『一般的な水』を入れても走行は可能です。
※なぜ冷却水として専用のクーラントが必要であるかは下記をお読みください。

2.凍結防止

別名『不凍液』とも呼ばれていることもわかるように凍結しにくい成分を含んでいます。
なぜ凍結しないようにしたいかというと、寒冷地での性能維持はもちろんですが、液体は凍結すると体積が増加するため、密封経路である冷却系の経路が破損する可能性があるからです。
エンジン内部にも経路がありますから、それらが凍結するとエンジン本体に歪みや亀裂を生じさせる可能性もあります。
液体の状態変化の中で液体から固体への体積変化の力は簡単に金属を破壊します。

クーラントの濃度によって凍結温度をコントロールできますので極寒地では凍結温度が最も低くなる60%付近を目安に使用し、~-10℃くらいの一般的な地域であれば30%程度に調整して使用します。
ただ、注意しなければならないのは、60%までは濃度に比例して凍結温度が下がりますが、60%以上の濃度になると今度は濃度に反比例して凍結温度が上がっていく形になりますので濃ければいいというわけでもないということです。

3.防錆効果

冷却経路はアルミや真鍮、鉄などの金属が存在します。
水道水ではそれらの腐食予防・防錆効果が無いためクーラントを使用する必要があります。

仮に冷却水路に錆が発生してしまうと、ラジエーターやヒーターコアなどを詰まらせる可能性があります。
末期になると腐食による穴あきでクーラントが漏れ出す事もありますので防錆効果をもったクーラントの使用が必要です。
また水質によっては冷却水を循環させているウォーターポンプの羽を侵食してしまうケースもあります。
井戸水がクーラントに向かないのは不純物が多く経路に水垢が発生しやすく、詰まりやすいなどの成分的な部分が大きいです。
希釈するなら水道水より精製水の方がいいという意見もあります。
しかし、不純物がないのでもちろんベストではありますが、水道水でも十分に仕事をしてくれますのでご安心ください(笑)
水道水で希釈していてもクーラントの交換時期を守って使用すればまず問題は起こりません。

※他にも防食効果や消泡効果、潤滑性や熱安定性なども高くなくてはならないので求められる性能は多いです。

まずは主な役割をご紹介しましたが、オーバーヒートの原因は上記性能の劣化による水温上昇がほとんどです!

正常な状態では、クーラントがエンジン内部を循環しており、エンジンの冷却を行なっていますが・・・
例えばクーラントが減っていたり、性能が落ちている場合はしっかり冷却が行なえなくなり、オーバーヒートに繋がります。
若干、規定値より少ないくらいや、濁りが出ているくらいでは、すぐオーバーヒートになることはあまりありませんが、エンジンに使用する金属も変わってきているため、昔のように色などで判断するのが難しくなってきているのも事実です。
交換サイクルに合わせて適切に交換することが大切なのです!

ダメな例一覧

泡立ちがすごい → 消泡性能低下
エンジン内部でキャビテーションが起こりやすくなり、内部の腐食が進みやすくなるので早期交換が必要ですね

・・・井戸水?
刺激臭を伴い腐っていますorz
冷却経路に錆も見受けられるので水回りの見直しが必要ですね

こちらは錆により冷却経路が目詰まりをおこしています・・・
ヒーターコアへつながるホースはどちらも錆で詰まり循環していませんでした・・・
ヘッドガスケットも抜けてしまっており、エンジン載せ替えとなりました

サーモスタットもこれでは開きませんorz

ちなみに最近ではSLLC(スーパーロングライフクーラント)と呼ばれる、さらに高寿命の冷却水を採用している車が増えてきており、こちらの交換サイクルはメーカーによっても推奨サイクルが若干違ったりします。

しかし、クーラントの販売メーカーいわく、元からSLLCが入っている車種以外にもSLLCを入れることは可能ですが、交換サイクルは今までと同じく2~3年ごとになるそうです。

純正で採用されているSLLCは交換自体は10年~交換が必要ありませんが、その間に量が減ったりすることはありますので補充は必要になります。

ガレージSDでは皆さんが普段は気にしていない点も点検いたしますので気軽にご相談下さい!

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